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温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構 (シリーズ〈環境問題を考える〉 (1))

温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構 (シリーズ〈環境問題を考える〉 (1))
近藤 邦明
温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構 (シリーズ〈環境問題を考える〉 (1))
定価: ¥ 2,100
販売価格: ¥ 2,100
人気ランキング: 146721位
おすすめ度:
発売日: 2006-07
発売元: 不知火書房
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構 (シリーズ〈環境問題を考える〉 (1))の詳細を見る

昔は全然本とか読まない人だった私ですが、最近ようやく読書の楽しみがわかってきたような気がします。ジャンルは特に気にしないで色んな本を読んでますね。今読んでいるのは「温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構 (シリーズ〈環境問題を考える〉 (1))」。

本ってオモシロイですよね。「温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構 (シリーズ〈環境問題を考える〉 (1))」みたいに、特に今の自分と関係ないジャンルの本でも「へぇ~~」って新たな気付きが得られたりして^^!

そう言えば兄が、この「温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構 (シリーズ〈環境問題を考える〉 (1))」を読み終わったら貸して欲しいって言ってたけど、こーゆうの興味あるのか~~とチョット複雑な気分です。ま、いいけど・・・。

盲信のベクトルが違うだけ
著者はCO2による温暖化は問題ないと主張する。そこで根拠にあげられているのは自分の説に都合のよいデータだけだ。
反対にCO2による温暖化は問題だと主張する人々も居る。そこで根拠にあげられているのは自分の説に都合のよいデータだけだ。
結局、ベクトルが違うだけで盲信という点では同じなのだ。
人が物事を考えるとき、主観や思いこみはどうしても排除することはできない。
それをいかに減らし、真に客観的で科学的なデータに基づいて環境問題を考えるかが重要だろう。
地球温暖化の問題は横に置いておいたとしても、ゴミを減らし化石燃料を節約し、できるだけ
環境を汚染しない生活をすることが人類の文明の存続にとって重要なことには、いかな著者でも反対はするまい。

単なる傍観者による評論家的な本
二酸化炭素増加による地球温暖化懐疑論者がいることは承知で,この本を手にした。
まず,批評をするにしては,引用している文件数があまりに少なく,一部の人の著作に偏っている。著者いわく,自分たちで調べて,確からしいと思える情報をもとにしたとあとがきにある。そもそも,確からしいと判断したのは著者であって,そこには情報の意図的な情報の選別が入る。批評をするには,中立的な立場で,物を言うことが重要である。そのためには,有る程度の文献調査が必要である。
IPCCの第4次報告前に出版された本であるからしょうがないが,IPCC第4次報告では,現在考えられる自然界の影響だけでは説明できないものがあり,人的影響による温室効果ガスの影響としか考えられないと言っている。IPCCには,各国から資金が出されているので,その書かれている表現には政治的に影響されている部分もあるという事は十分に考えられるが,世界の多くの科学者が,これには参加している。その全てが間違いであるというのか。
また昨今の異常気象(ハリケーン,台風の大型化と発生頻度,温帯地域では発生しないと言われていた台風の発生(確かブラジル),局所的な降水,旱魃,氷河の融解,永久凍土の融解,北極やグリーンランドの氷の融解,南極の氷棚の崩壊等々並べたらきりが無い)を,著者はどのように説明するのか。CO2による地球温暖化の影響は全く皆無というのか。これらについての説明(記載)は一切無い。あるのは,全てに対して”No”と言っているだけである。
また,著者は京都議定書が批准されたことも,残念がっている。何故だ。少なくとも,先進国では,環境問題に前向きに取り組む姿勢に歩調を合わせたのだ。何がいけない。京都議定書の数値目標ではあまりに効果がないことが明確になったので,COP13では,その目標の見直しとアクションプランの策定が行われたが,最終的にはまとまらなかった。それこそ残念なことである。しかしながら,COP3で批准しなかったアメリカ,オーストラリア,また途上国になっている中国,インドなども環境を前向きに捉えるようになったこととの意義は小さくない。
また,著者は,気候予測数値実験についても批判している。そもそも,数値実験(数値シミュレーション)にモデル化は必須である。複雑な現象をモデル化なしに解くことは,如何に高性能なコンピュータをもってしても,不可能である。モデル化には,現在把握されている物理現象は盛り込まれている。そして,色々な物理モデルが試されて,そして,実験データ,過去の実測値との検証を行って,それから予測計算を行うのが常である。だから,仮定が付いているのは当然のことである。仮定がついているから,科学的に信憑性がないと言うならば,今の世の中で行われている全ての数値計算を全て否定する事と同義である。それでは,何もかも実際に物を作らないとわからないと言うのか。地球を作って実験しろとでも言うのか。それこそ愚直である。また,この本では,日々の気象現象の予測もできないのに,気候変動が予測できるのかと疑問を投げかけている。しかし,日々の気象現象の予測と,気候変動の予測とでは,計算の仕方が異なる。ミクロな現象,マクロな現象を扱うには,各々それに最適な計算方法を用いるのが一般的である。当然,用いる物理モデルも異なるし,離散化手段も異なる。当然,要求される解の精度も異なる。当然,IPCCでは,いくつものモデルケースを計算しており,各々でシナリオを描いている。
この本の最後にエネルギー問題を取り扱っているが,これも全てが否定されただけで終わっている。確かに,イニシャルコストをランニングコストで回収できないものがほとんどであるが,脱石油依存社会(低炭素社会)を模索することは,サスティナブル社会を構築するためには非常に重要である。またLCCで評価することも必要である。
環境問題をビジネス,また政治的に利用する事に反対することに対しては異論はないが,地球規模での問題なので,政治がイニシアティブをとることはやむをえない。また,環境にやさしい製品を生み出す,研究開発,製造技術はこれからさらに要求される事である。これを具体的に実現するのは,国の研究機関であり,既存のメーカーである。メーカーは利益を出さねばならないから,ビジネスとなるのはやむをえない。実際,この本の出版社も利益がでるから,出版したのだろう。
この本には,”CO2地球温暖化脅威説の虚構”と副題があるが,この本の筆者の言うには,何もしないことが良いそうだ。ならば,この本の出版も,ホームページの運営も全てやめるべきである。少なくとも石油エネルギーが消費され,CO2が排出されている。
地球規模の気候変動は,1?2年で結論が出るものではない。我々は,今,自分たちが生きていない未来の時代に対する責任を負うている。少なからず,CO2排出による地球温暖化の危機の可能性があるならば,それに取り組むのが我々の使命ではなかろうか。評価は後世の人びとがすれば良い。
ということで,この本からは得るべきところがあまりにも無い割りに値段が高いと思う。この値段を払うならば,他の本を選ぶべきであろう。良書はいくらでもある。
このレビューを最後まで読んでくださった方がに言いたいのは,色々な情報を取り入れ,多角的に,自分の頭でよく考えて,疑問があれば調べ,行動して欲しいと言う事である。1冊の本を読んで,それで納得してしまうのは良くない。
その点だけを見れば,この本の著者は評価に値する。

真の環境派だからこそ
環境問題に取り組むこと自体に胡散臭さを感じる人は多い。多くは非科学的で感情的だからだ。環境問題に取り組もうとする運動の裾野が広がってみると、ただ単に人をやり込めることに快感を覚えるいやらしい人々の増殖であったりする。そうしたものとは一線を画する格調高い本。『専門家』の言うことを鵜呑みにすることが今の状況であるとするなら、民主主義など死んだも同然だろう。民衆が自らの判断をもつこと、情報の多いほうにだけ流されることが正しいことではないこと、それを教えてくれる。冒頭の地球の歴史から説き起こす部分は圧巻。変動を乗り越えて今の私たちはある。二酸化炭素に何もかもおっかぶせて、真の人間の幸福を考えない今、多少の困難を乗り越えて、しっかりと考えたい人にお勧め。苦手なら数式は飛ばしても大意は読み取れることと思う。二酸化炭素原因説は、『事実』をもってこの本に対向するべきだろう。

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