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CO2温暖化説は間違っている (誰も言わない環境論)

CO2温暖化説は間違っている (誰も言わない環境論)
槌田 敦
CO2温暖化説は間違っている (誰も言わない環境論)
定価: ¥ 1,260
販売価格: ¥ 1,260
人気ランキング: 81977位
おすすめ度:
発売日: 2006-02
発売元: ほたる出版
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
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昔は全然本とか読まない人だった私ですが、最近ようやく読書の楽しみがわかってきたような気がします。ジャンルは特に気にしないで色んな本を読んでますね。今読んでいるのは「CO2温暖化説は間違っている (誰も言わない環境論)」。

本ってオモシロイですよね。「CO2温暖化説は間違っている (誰も言わない環境論)」みたいに、特に今の自分と関係ないジャンルの本でも「へぇ~~」って新たな気付きが得られたりして^^!

そう言えば兄が、この「CO2温暖化説は間違っている (誰も言わない環境論)」を読み終わったら貸して欲しいって言ってたけど、こーゆうの興味あるのか~~とチョット複雑な気分です。ま、いいけど・・・。

エントロピー問題としての温暖化論
温暖化人為説に賛否はあってもエントロピー問題としての視点が欠如していればどちらも不十分なものになると思う。この本は温暖化人為説に懐疑的な人も、そしてエントロピー問題として温暖化をとらえたい人にも必見といえるだろう。簡単に読み進めることもできるが、そこにはエントロピー問題としての視点も学べるようになっているし、噛めば噛むほど味の出る本だと思う。このような懐疑論があると、ときたま感情的な反発を抱く人もいるかもしれない。そのなかには、素人が専門家の情報に触れていないがために起こる認知的不協和であることも少なからずあるようにも感じる。

ネットやテレビの報道では、わかりやすく、しかし、適切ではない、説明が散見している。南極内陸部の気温がほとんど変化しておらず、若干の寒冷化傾向にあることを知らない人も多いと思う。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Antarctic_temps.AVH1982-2004.jpg
真鍋淑郎氏の1985年の「Journal of Geophysical Research」という論文によれば、緯度が高いほど、つまり極地の方が温室効果ガスの増加による温暖化の影響が著しいとモデル計算は示している。 http://www.gfdl.gov/reference/bibliography/1985/kb8502.pdf
確かに、ここ数十年の北極の昇温傾向は著しいものがある。しかし、南極の気温が昇温していないこととの整合性は見られない。これはモデルによる定性的な説明がまだ十分にできていないことを示す一例に過ぎない(2003年の論文を見ても、南極が昇温していないことの定性的な説明はできていない http://www.gfdl.gov/reference/bibliography/2003/rjs0301.pdf )。

アラスカ大学の赤祖父俊一氏も、IPCCのモデルによると北半球のシベリア、アラスカ、カナダなどで特に顕著に見られる特異的な温暖化が再現できていないと指摘する。この大陸部の温暖化は数十年振動(multi-decadal oscillations)による自然要因であり、それと人為的な温暖化を一緒くたにすることには大変な不備があるとも指摘している。 http://www.iarc.uaf.edu/highlights/2007/akasofu_3_07/
このように、温暖化といっても一様に地球が温まっているわけではなく、南極のように昇温していない地域もあれば、シベリア、アラスカ、カナダなどのように特異的に著しい温暖化を示しているところもあり、それらの温度分布はシミュレーションで再現できる段階には至っていない。

温暖化は予防原則だから、たとえ間違っていてもとるに越したことはない、と言う人も多いだろう。確かに、省エネ技術などが推進されることは大事だし、無駄遣いや環境意識が高まることに異を唱える人はいないだろう。しかし、温暖化対策として世界中で原発の大増設が進められていることを知らない人も多いと思う。つい最近では、ハイリゲンダム・サミットで日米で原発推進を明記する提案がなされたことを記憶している人もいることだろう。しかし、日本では臨界事故などのトラブル隠しが頻発している原発や世界中で事故続きの高速増殖炉に対する予防原則は十分に働いているだろうか。

果たして、二酸化炭素の排出が少ないというだけで温暖化対策として原発の推進がこのまま押し進めてもよいのか、今の原発ブームとも呼べる現状に一度は疑問に思ってもいいと思う。原発もエントロピー問題としてとらえると、いかに深刻なダメージを後世に残すかが少しは見えてくるのではないかと思う。環境問題をエントロピーの問題としてとらえるための入門書として。いつもは星4つしかつけないが、余りにも目に余る書評への異議として星五つ。

真の環境派だからこそ
槌田敦は反原発の論陣を張る数少ない科学者である。最近ネットでは環境問題を取り上げること自体に嫌悪しているものにぶつかる。そうしたものは、とにかく環境問題解決の活動そのものを否定する立場から二酸化炭素説を否定する。
槌田はそうではなく、環境問題を考えるからこそ、非科学的なものに対して異議を述べている。この本に対する誹謗中傷は数々あれど、素人向けにわかりやすく解説したもの。
なにかと言うと数式の間に隠れてしまって二酸化炭素が原因である決定的事実を示さない科学者、騒ぐことで何かを隠すマスコミ、ろくなことをしないくせにこのことだけは対応が妙に素早い行政、異議をつぶそうとする悪意。今が大衆煽動のファシズムの時代だからこそ、この一冊を。

著者の眞鍋論文に対する誤解について
この本の附章の眞鍋論文に対する批判には、誤解がある。著者の主張する重力場のもとでの気圧分布は常識であり100年以上前から気象学者によって良い近似として使われていて、眞鍋もこの分布を使っている。図表A-6で左側の縦軸の目盛りは、右側の縦軸の高度に対応する気圧を示している。横軸が温度の目盛りである。圧力が決まっても、温度を決めるにはエネルギーバランスの式が必要である。眞鍋は水蒸気、二酸化炭素、オゾンの数千本のラインによる輻射損失と吸収と、大気の対流をとりいれて、温度分布をきめている。著者の誤解の原因となったらしい成層圏での温度分布の逆転は、太陽紫外線のオゾン層による吸収による大気の加熱のためである。怪しげな目の子算ではなくて、眞鍋はこの方法で地球の表面温度の推定を得たのである。この論文は初めて高い信頼度で輻射損失を計算できる方法を確立した画期的なもので、その後の3次元モ大気循環モデルの中に改良して組み込まれている。

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